スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

歌野晶午 『死体を買う男』

内容
乱歩の未発表小説に隠された驚愕のトリック
乱歩と詩人朔太郎の名コンビが紀州白浜の首吊り自殺の謎に挑む!
乱歩の未発表作品が発見された!?「白骨記」というタイトルで雑誌に掲載されるや大反響を呼ぶ――南紀・白浜で女装の学生が首吊り自殺を遂げる。男は、毎夜月を見て泣いていたという。乱歩と詩人萩原朔太郎が事件の謎に挑む本格推理。実は、この作品には二重三重のカラクリが隠されていた。奇想の歌野ワールド!



乱歩の勝手にRanking
ランク:


感想
意味がわからない奇妙なタイトル。
タイトルに惹かれ歌野晶午作品初挑戦です。
本作品もまた作中作という形をとっている。

その小説の名は「白骨鬼」。
「白骨鬼」は乱歩の未発表作品ということで雑誌に掲載される。
小説の作風も乱歩が書いたような奇奇怪怪な感じに出来上がっている。

小説のあらすじは、乱歩を思わせる探偵小説家である私と友人萩原朔太郎がある事件の謎に挑むというものである。

事件とは岸壁で首を吊った自殺死体が発見された。
自殺したのは塚本直という青年。
しかしその後自殺死体は消えてしまう。
誰もが死体は縄が切れて海に落ちたと思っていた。
実際その海に落ちた死体は二度と発見されることがないらしい。

探偵小説家(乱歩を思わせる)である私はこの自殺に疑念を抱いていた。
それは何故か?
それは自分が自殺しようとした時に自殺を止めたのが何を隠そう塚本直その人であったからだ。
自殺を止める人間が自殺をするだろうか?
私(乱歩?)と萩原朔太郎の捜査が始まるのである。

塚本直は夜に女装して月を見ていたとらしく、宿泊先の従業員から月恋病の患者と気味悪がられていた。
そんな彼には塚本均という双子の弟がいたのであった。

そんなある日、塚本直と見られる白骨死体が発見された。
しかしその死体には塚本直の死体にあるべきものがなかったのである。
ここから小説「白骨鬼」は二転三転の展開をみせるのである・・・。

実はこの作品を実際に書いたのは乱歩ではなく新人作家西崎という青年だったのです。。
しかし小説家細見辰時はこの「白骨鬼」に魅せられてしまう。
彼は小説家であるが最近思ったような作品が書けないため断筆中だった。
そんな細見は何とか自分の名前で「白骨鬼」を出版したいと西崎に頼み込む。
元々細見のファンだった西崎は自分の憧れの作家がここまで落ちぶれたのかと失望してしまう。

このように本書は「白骨鬼」と「白骨鬼」に執着する断筆作家細見の描写が交互に展開されます。
そして「白骨鬼」が第三章を迎えた時、小説「白骨鬼」と小説「死体を買う男」のお互いの真相がとても複雑に絡み合うのでした。

最後に明かされた真相は私の予想を超えていました。
結末は大変驚かされます。

江戸川乱歩と萩原朔太郎に対する予備知識をある程度持って読まれたほうがこの小説は楽しめると思います。

昭和初期の雰囲気を匂わす謎の小説「白骨鬼」と奇妙なタイトル「死体を買う男」。
2倍楽しめるお得な小説となっています。

ブログパーツ

スポンサーサイト

theme : ミステリ
genre : 小説・文学

tag : 歌野晶午

comment

Secret

最新記事
人気記事ランキング
乱歩のお勧め度
最近のコメント(コンパクト)
データ取得中...
作家別
プロフィール

乱歩

Author:乱歩
推理小説入門へようこそ。
おすすめ推理小説があったら教えてくださいね!
コメントお待ちしています。

カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
FC2カウンター
カウンター
フリーエリア
ブログランキング
リンク
最新トラックバック
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。