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宮部みゆき 『理由』

更新がとんでしまいました。
ごめんなさい。
最近ちょっと忙しくて厳しいです。
今回は直木賞作品をご紹介。


内容
事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか――。東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い男。ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった……。ドキュメンタリー的手法で現代社会ならではの悲劇を浮き彫りにする、直木賞受賞作。



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感想
宮部みゆきの作品は初めて。
直木賞受賞作ということでなので読んでみた。

この作品ちょっと長すぎませんか。
もう少し短くならなかったのだろうか。
余計なところを省いたら半分くらいに収まるような気がします。

本作品は事件の関係者へのインタビューを交え、取材者のルポ形式で文章は進んでいきます。
全21章もあります。
かなりボリュームです。

各章ごとに異なる事件関係者が登場してきます。
その中で彼らは事件を回顧し事件の全容を少しずつ明らかにしていくのだが、彼らの家族構成や生い立ちなども描かれている。
ちょっと余計な情報が多すぎるのではないかと思われます。
このあたりをもっと簡素にすればスリム化されてよかったのではないでしょうか。

事件を回顧したインタビュー風な構成であるのであまり緊迫感もなく淡々と進んでいく。
全体的に文章は読みやすいのですが内容にメリハリがない。
緊迫したシーンになると小説にのめり込んでページをめくる手が止まらないという感覚がありませんか?
この作品ではそういった感覚が全くなっかったです。
題材、内容、展開的には優れているのでもったいないように思えました。

推理小説には大事なのは「誰の視点で人物像やその人の心理を描写するのか」という点だと思います。
この作品では人物像や心理についての描写というよりはむしろ「人物についての過剰な説明」というのが常に各章でありました。
もう少し読み手の想像を掻き立てさせてほしいものです。

本作品には驚愕のトリックもないしあっと驚く結末もない。
意外な犯人がいるわけでもない。
家族の問題、現実から逃避する失踪者の問題、住宅ローンの問題、核家族化の問題などをテーマにした社会派ミステリーという位置づけであろう。
しかし結局教訓めいたものは見えてこなかった。

動機も軽く犯人の身勝手な犯行であったという感じがした。
ここまで長々と深く掘り下げて人物像について書いているのである作品です。
動機ももう少し深くて重いものあっても良かったのではないかと思う。

結局この作品には主人公がいません。
こういう作品の感想はなにか漠然としてしまう。
私は主人公にもっと感銘を受けたり驚愕したりできる作品が好きです。

なんだかただ長いだけの小説だった気がします。
しかし「火車」は全然違った作風らしいです。
そのうち読んでみようと思う。

「あ~ それにしても長かった~」

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theme : ミステリ
genre : 小説・文学

tag : 宮部みゆき

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