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島田荘司 『占星術殺人事件』

内容
怪事件は、ひとりの画家の遺書から始まった。その内容は、6人の処女から肉体各部をとり、星座に合わせて新しい人体を合成する、というもの。画家は密室で殺された。そして1ヵ月後には、6人の若い女性が行方不明!奇想天外の構想、トリックで名探偵御手洗潔(みたらいきよし)をデビューさせた、衝撃的傑作。



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感想
島田荘司のデビュー作。
ミステリーファンにとっては必読みたい。
手に入れたので読んでみた。

難解なトリックが仕掛けられていました。
考えれば考える程、どんどん迷宮に陥ります。

本書は40年前に迷宮入りした連続殺人事件を解決するというちょっと変わった設定の小説です。
まずは殺された画家梅沢平吉の手記を読むことになります。
この手記を手がかりに多くの人々が40年間もこの難解な事件に挑んできたのでした。

正直、40ページ以上もある平八の手記は難読でした。
長くてうんざりしてしまいました。
「これはどこまで続くんや」 という感じでした。

そして "長い前置き" を乗り越える? といよいよ御手洗潔と助手の石岡が登場してきました。

「よしここから御手洗の謎解きや!ガンガン読むぞ!」
と思いきや、読み進めようとするがどうも御手洗潔の独特な言い回しによって流れに乗れず苦戦。
結局最後までペースがつかめず、のらりくらりといった感じで読み終えてしまった。
なんだか読者である私も相棒石岡と共に御手洗のペースに翻ろうされた感じです。
不思議な小説です。

占星術の記号が羅列された手記(本書では電話帳と表現されている)を読むが意味がよくわからない。
最大の謎は死体の一部を切り取って完全な人間を作りだす「アゾート殺人」はなぜ、そしてどのように実行されたのか。
そして一枝殺しの真相は。

犯人の行動には必要性があったのか? 
そこにどんな意図が隠されていたのか?
色々な条件を組み合わせて絞り込んでいくと不可能殺人になってしまうのです。

私はミステリースパイラルにはまっていきました。
これが40年間迷宮入りの歴史の重みなのでしょうか。
読者も御手洗たちとともにこの重みを味わうことになります。

これが島田荘司のミスリードだったのでしょうか。
そう考えると私は見事にミスリードされていました。

しかし本書はあるヒントがきっかけで急展開します。

40年間誰も解決できなかった事件ををたった一つのヒントによってすべて解いてしまいました。
もちろん犯人も捕まえてしまいました。

複雑に思えた密室トリックも犯人が判明すれば意外に単純なものでした。(御手洗いわく)

「アゾート殺人」のトリックはよく思考されたものでした。
複雑な遺棄方法もこの説明なら納得できます。

さて事件が解決して思うのは本書においての石岡の単独捜査の必要性です。
この捜査は犯人像のある仮説によって成り立っています。
石岡のチンプンカンプンな捜査もいわゆる「ミスリード」だったかもしれません。

誰もが解けなかった迷宮入りの事件をあっという間に解いてしまった御手洗。
とんちんかんな捜査をして結局読者をも混乱させた石岡。

結論をいえば御手洗潔は有能であるということでしょうか。

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theme : ミステリ
genre : 小説・文学

tag : 島田荘司

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