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夏樹静子 『そして誰かいなくなった』

内容
豪華クルーザー“インディアナ号”に5人の客が招待されたが、出航の夜のにぎやかな晩餐に、突然、不気味な声が侵入する。各々の、秘めた罪を告発するそれは、クリスティの、有名な予告殺人小説と酷似し、船内は恐怖に凍りつく。果たして、1人、また1人と乗客が殺されていって……。画期的本格推理長編。



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感想
超有名女流作家の小説。
意味ありげなタイトルに惹かれて読んでみた。
最後にどんでん返しが待っていました。
本当にアガサ・クリスティの小説のように誰もいなくなってしまうのだろうか?
私は半信半疑で結末を予想しながらも読み進めていきました。
しかし最後の最後で予想もつかない展開が待っていました。

アガサ・クリスティの有名小説をモチーフにしたこの作品。
一文字違えたタイトルをつけること自体になかなか勇気がいることだと思います。
歌手が名曲をアレンジしカバーするようなもの。
しかも有名な作家さんがどのように ”原作の壁”に挑むのかが見所の作品です。

実は私、恥ずかしながら私はまだアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を読んだことがないんです。
しかし読んでいなくても本書のみでも十分楽しめる作品でした。
私がお好みの「すっきり進行あっさり騙された」を味わうことができました。


物語は全体を通して主人公桶谷遥の視点で描かれていきます。
豪華クルーザー「インデイアナ号」に招待されたのは彼女を含めて5人。
インデイアナ号は乗組員2人を加えた総勢7人で1週間をかけて沖縄へ航行する。

そしてその夜不吉な出来事が起こる。
夕食時、突然テープレコーダから乗員7人が過去に犯した罪を暴露されたのである。
招待者宇野氏の悪い悪戯だと気分を害する招待客。

その夜、招待客の男が殺された。
そしてヨットにはインディアン人形ならぬ十二支の人形が置かれ、殺された男の干支人形が消えていた。
まるでアガサクリスティの「そして誰もいなくなった」を真似るかのように・・・

連続殺人の幕開けである。
事件は乗客をあざ笑うかのようにクリスティの小説通りに展開していく。

次々と無残に殺されていく恐怖、どんどん人が減っていきます。
次は自分の番ではないかと次第に乗客たちは追い込まれていきます。

いったい誰が犯人なのか、言い知れぬ恐怖が伝わってきます。
クルーザーでの航行中に起こる連続殺人。
周りは全部海。
絶対に逃げることが出来ません。

誰が最後まで生き残るのか?
もしくは小説のように本当に誰もいなくなってしまうのか?
真実は最後の最後に明らかになります。

本書のタイトル「そして誰かいなくなった」
その「誰か」が最後にいなくなった時、復讐は皮肉にも成し遂げられるのでした。

薄手の本で余分な描写もなく、まとまりがある良い作品だと思います。

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theme : ミステリ
genre : 小説・文学

tag : 夏樹静子

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